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Spiral Loop

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2013年 02月 02日

#43 イントルーダー5分タイイング

「キューピー3分クッキング」 のようなタイトルですみません・・・

イントルーダー Intruder
最近はもっぱらこのパターンのフライを好んで巻いては、本流で流しております。
これがまた釣れてしまうものだから、このフライの偉大さを実感させられてしまいます。
このフライのタイイングにはさまざまな工程があり、ショルダーや、ダビングループ(コンポジットループ)などの、
独特の手法がたくさん盛り込まれた画期的な素晴らしいフライだと思っております。
巷ではすっかり有名なっていまして、いろいろなところでタイイング方法が紹介されております。
そのとおりタイイングしますと、1本巻くのに30分ほど掛かります。
色の配色などを悩みながら巻くと、1本巻くのに1時間! なんてことも多々です。
一生懸命、精魂こめて巻いたフライで魚が釣れれば喜びも倍増ですが、
それよりも、根が掛ってロストするほうが確実に多いわけで、そうしますと、それ相応の数をフライボックスに入れてフィールドに行かなければいけません。
貧乏 暇なしの、しがないサラリーマンの私には、タイイングにさける時間というのは限られていますので、
1本巻くのにの30分も掛けていては、すぐにフライボックスは空っぽです。

どうしましょう!

というふうに思ったのが事の始まりで、いろいろ考えました。
そして行き着いたところが、

まずは、使うマテリアルの種類、数を減らそう。
次に、手間の掛かる手法はやめてしまおう。

ということになり、ひとつのタイイング方法に行き着きました。
ながながと個人的なことの経緯を書き綴ってしまい、話が長くなってしまいましたが、
それでは実際にタイイングしてみたいと思います。

「イントルーダー5分タイイング」

マテリアルは、
・スペイハックルサドルの、ブラックとオレンジ
・ギニア
・グリズリーサドルのオレンジ
以上の三種類だけ。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_2294954.jpg

今回のタイイングの一番のポイントは、スペイハックルサドルを使うということ。
このマテリアルは、とても細くて長くてしなやかなファイバーで、水中での泳ぎは申し分なさそうです。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22103073.jpg

それでは巻きましょう。
まず、フックをセットして、リア側にスペイハックルをハックリング。
この作業で、2分経過。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22111059.jpg

次に、ボディーにシルバーのシェニールを巻いて、
フロント側にもスペイハックルをハックリング。ギニアもハックリング。
4分経過。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22114718.jpg

最後に、チェーンボールをつけて、グリズリーサドルを2本乗せて完成。
しめて5分で出来上がりです。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22122061.jpg

ダビングループなどは行わないで、
とにかく、ハックリング、ハックリングで巻いていきます。
それが早く巻けるコツになります。

斜め前方からのアングル。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22125184.jpg

正面より
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22131722.jpg

後方より。(実際に魚から見えるアングルはこれが多いのかも・・・)
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22141234.jpg

あとは、カラーバリエーションの組み合わせを変えていけば、いろいろなパターンを楽しめます。
ちなみに、ボディーのフックは切断します。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_22144823.jpg

この5分タイイングをマスターしておけば、釣行前夜にフライがないことに気がついても慌てなくてすみそうです。

今回、スペイハックルサドルをハックリングで巻きましたが、
ファイバーを束ねてフックに乗せて、ストリーマーのウィングとしても良さそうです。
いろいろなところで使えそうな、ちょうほうするマテリアルです。
#43 イントルーダー5分タイイング_a0245819_2215157.jpg

ただ、このタイイング方法は、あくまで緊急時用と考えて、
時間がある時は、一本一本時間を掛けて丁寧に巻きたいですね。
そのほうが魚が釣れた時の喜びは大きいと思いますので・・・

by mooly | 2013-02-02 22:30


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